税理士くららの『あれま⁉️』日誌

プロ仕様の税金物語。税理士くららのファンタジーワールドへようこそ。 税務のプロも悩むニッチな事例を集めた実務に役立つショートストーリーです。

★新人税理士が税務調査に立会います★

4.調査官が在庫分の消費税を否認するって言う

今日の会社は家具屋さん。

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業績は全くの不振。

売上は下がるいっぽうで、年商1千万円を切ってしまうほど。

「お、ねだん以上」のところには、とても勝てなくて、同じものなら、あっちのほうが確実に安いらしい。

 

今は個性的な商品が多くなりました。

小物が中心ですが、社長の独自ルートで集めた不思議な感じの絨毯も並べたりしてます。

 

「どう、このペルシア絨毯、見事でしょう。これほどのモノは、他では置いてないよ」

 

社長さん、申し訳ないけど、そんな怪しげな絨毯、ここらじゃとても売れないと思いますよー。

 

調査官が(来た!)

 

「おはようございます。

今日はよろしくお願いします」

 

若い女性調査官。トゥミの黒バッグに青山?の就活スーツ。

見るからに...新人。

緊張してる。

初のひとり調査かも。

 

でも、社長との会話で落ち着いてきたみたい。

よかったね、いい社長で。

 

景気の悪いこの会社、経験のために指令されたのかな。

それとも申告書に間違いあった?。

だったらマズイぞ。

・・・・・

調査開始   

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調査終了

・・・・・

くらら先生、事務所に戻る。

 

「所長、すみません。

非違の指摘を受けました」

「どういう内容?」

 

「来期から、消費税は免税になるのですが、

在庫分の消費税を課税仕入れ税額から控除する調整計算を忘れていました。

 

古くからの高級絨毯の在庫が大きいので、結構な額になると指摘されました。

私のミスです」

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「そう。それはダメだね。

でも古い在庫?。棚卸表を見せて。」

 

・・・数分後

「ほとんどが前年以前の商品だね。

調整計算は当年の仕入れ分だけだよ。

これだと、ほとんど増差はないね」

 「・・・・」

 「調査官、間違ってるね」

 

「あれま⁉️

 

  

★当サイトのストーリーは、架空の題材によるフィクションです★