税理士神宮寺くららの『あれま⁉️』日誌

-プロ仕様の税金物語へようこそ-

★今日も新人税理士が税務調査に立会います★

24.減価償却資産の償却率⭐️

くらくらするほど眩しい一日でした。

f:id:rarara0001:20190612154636j:image

今日の調査立会は産業機械の精密部品を作ってる会社。

世界規模のシェアを誇る、知る人ぞ知るメーカーです。

 

経理課の皆さん。

本日の税務調査、準備のほうは万全でしょうか。

なんかバタバタしてるように見えますが。

 

プロジェクターにスクリーン?

会社概況を、これで調査官に説明する?

プレゼンじゃないんだから、ここまでしなくてもいいと思うけどね。

 

ここの事務方は昔から優秀な人ばかりだから、大丈夫だね、きっと。

 

 

調査官が(来た!)

 

「おはようございます。

今日はよろしくお願いします。」

 

国税局調査部の人が五人。どの人もバリバリ中堅職員という感じ。

そこそこ大きな会議室だけど、圧迫感が満ちてます。

 

ほー、さすが、相当勉強してきましたね、局の人。業界と業態を。

質問が高度で専門的ですね。

事務方じゃ答えられないような技術的なことまで聞いてる。

けど、そんなこと税務調査に必要なんでしょうか。

 

でも、ここはスタッフに任せて、黙ってよーっと。

・・・・・

調査開始   

f:id:rarara0001:20190612154658j:image

調査終了

・・・・・

くらら先生、事務所に戻る。

 

「所長、すみません。

非違の指摘を受けました。」

 

「どういう内容?」

 

「去年一新したパソコンの耐用年数が違ってました。

 

調査官の指摘はこうです。

 

 電子計算機の耐用年数を4年として償却しています。

たしかにパソコンの法定耐用年数は通常4年ですが、サーバーなんかは5年になります。

貴社の取得したもので金額の大きなものは、サーバーやワークステーションです。よって、耐用年数は5年ですから、4年は誤りです。

減価償却費の超過額が生じます。

 

「単純なところのチェックが不足してました。

私のミスです。」

f:id:rarara0001:20190616074753j:image

 

「ここは、グループ法人も多いし、海外取引もかなりあるから、調査項目の範囲は広いよね。国際税務調査官も来てたって?

複雑な取引については、時間をかけて監査をするんだが、単純なミスを見落とすことはままあるもんだ。

特に今回は経理スタッフも大幅に変わっているしね。

 

会計システムも今回自社開発したんだっけ?

固定資産の管理システムも相当変えたと聞いてるよ。

 

指摘された減価償却の明細を見せて下さい。」

 

・・・数分後

 

「これはシステムに重大なケアレスミスがあるかもね。

見てごらん。

何と、耐用年数4年の償却率が5年と同じ0.400になってるね。

(正しい4年の償却率は0.500)

f:id:rarara0001:20190615112739j:image

明らかにシステムの作成誤りだね。

 

だから、耐用年数を4年としたのは誤っていたけど、償却率は0.400を適用していたから(結果として正しく)結局のところ増差はないという…何とも想定できないことになってしまった。

 

調査官は、そこまで確認してなっかたようだね。

 

調査官、間違ってるね。」

 

「あれま⁉️

 

  

23.外債の受取利子⭐️⭐️⭐️

くらくらするほど眩しい一日でした。

f:id:rarara0001:20190602175530j:image

今日の調査立会は土木工事の会社。

町長も輩出した地元の名門企業です。

 

後継ぎは外資系の証券会社に勤めていた孫。

東京から戻ってきて、すぐ専務になりました。

優秀だけど、お得意の財テクに力を入れすぎの感じ。

社業は安定しているけど、会社の将来、これでいい?

 

調査官が(来た!)

 

「おはようございます。

今日はよろしくお願いします。」

 

ベテランのような雰囲気の調査官。

でも、若いはず。 

社会人採用で、実はまだ新米なんだって。

へぇー、元証券マンですか。

 

最近は税務署の人もいろんな人がいる。

確かにこういう人は、貴重な即戦力かもね。

銀行員や外国語に強い商社の人とか。ITに強い人もいいだろうね。

 

おや、専務と話しが合うみたい。

出身の会社は違うけど、共通の知り合いがいるみたいだね。

投資の世界も狭いのかな。

・・・・・

調査開始   

f:id:rarara0001:20190605093717j:image

調査終了

・・・・・

くらら先生、事務所に戻る。

 

「所長、すみません。

非違の指摘を受けました。」

 

「どういう内容?」

 

「消費税の課税売上割合の計算が違ってました。

 

調査官の指摘はこうです。

 

  消費税非課税の社債の受取利子を、課税売上割合計算の分母に入れていない。

この金額を分母に入れて計算すると、課税売上割合は当然低くなるから、控除対象仕入れ税額は減って、消費税の追徴税額がでます。

 

専務が入社してから、投資資産が急増していたのに、チェック不足でした。

私のミスです。」

f:id:rarara0001:20190616190803j:image

 

「利子などの非課税収入が多ければ、課税売上割合は当然低くなるね。

 

そんなに多いの?利息の収入。

 

指摘された利息の明細を見せて下さい。」

 

・・・数分後

 

「これは外債の利子だね。

ノルウェー地方金融公社スウェーデン輸出信用銀行・・・北欧系の金融機関が発行した社債が多い。

 

なるほど、あの専務らしいね。

 

高利回りだし、資金に余裕があれば確かに魅力はある……けど。

リスクがあるよね、為替変動や信用リスクとか。

以前、彼が東京の会社にいたとき、私も勧められたのを思い出したよ。

 

調査の指摘だけど、これは逆に課税売上割合が高くなっちゃうね。

外債の受取利子は非課税資産の輸出取引に該当するので、課税売上割合の分母、分子に算入することになる。

だから、正しく計算すると課税売上割合は高くなるはず。

 

誤った申告だけど、消費税は追徴ではなく、還付だね。

 

調査官、間違ってるね。」

 

「分母と分子に同じ金額を足すと…割合は当初より高くなる?

なるほど、となると…」

 

「あれま⁉️

 

  

22.令和初日の皇居です

f:id:rarara0001:20190501204411j:image

令和1.5.1

皇居に行ってきました。

すごい人。

やっぱり新しい時代に期待して、皆んな集まるんだよね。

(30分後に新天皇が近くを通過したことを、ニュースで知りました)

 

皇居ランの人もいる。

でも昨日今日は自粛じゃなかった?

たから、私は29日に走りました。

ランステは日比谷の「ラフィネ」を利用。ワンコインの500円。

シューズをレンタル。フルレンタルの人もいたね。

 

天気も良くて、平成最後の爽快ランでした。

 

「神宮寺くらら」は、令和もズーッと走り続けますので、どうぞよろしく。

f:id:rarara0001:20190616190942j:image

21.晩夏の怪談

お疲れさまです。

コーヒータイムです。

f:id:rarara0001:20180909135109j:plain

夏の甲子園が終わりました。

やっぱり大阪桐蔭、強かったね。

 

『アゲアゲホイホイ』の話。

テレビ観戦では、ダメですね。

あの躍動感はやっぱりナマでなければね。

 

ところで、『アゲホイ』の省エネバージョン、中京大中京の『わっしょいアゲホイ』知ってます?

モモ上げなしの手だけの動き。

初めて見たけど、

うーむ・・・これはどうかなー。

 

f:id:rarara0001:20180912164515j:plain

 

さて、所長のブログを見てみましょうか。

 

志ん生』の話です。昭和の落語家でしょ。

面白いって言われてもね・・・。

そういえば、たけしが今度、NHK志ん生の役やるんだってね。

チョット楽しみ。

 

今回の税の話も・・・怖い話。

夏の怪談の第2弾のようです。

 

f:id:rarara0001:20180810171947j:plain

 

誰でも知ってる大きな会社です。

 

経理部の中には、税務専門スタッフが社員税理士も含めて7名います。

来週の株主総会の準備も完了し、今日はとりあえずの慰労会です。

 

決算と税務申告の苦労話に花が咲いていたとき、ひとりが浮かぬ顔。

 

(今回、消費税の申告書は誰が提出した?)

 

今日は決算期末から2ヶ月を過ぎた6月10日です。

申告期限は5月末。

一同、静かになり、・・・無言。

 

法人税の申告期限は、株主総会があるので、期限延長して、決算期末から3ヶ月以内(だから6月末)ですが、

消費税は決算期末から2ヶ月以内となっています。

 

次の朝一番で、税務署に申告書を提出しましたが、

結局、期限から10日ほど遅れての申告となりました。

納税は期限内には済んでます。

でも、期限に遅れた申告、いわゆる期限後申告となりました。

 

期限後申告は、加算税というペナルティが課されます。

その金額は、消費税の納める額の5%。

消費税額は100億円、

ということは、・・・

5億円のペナルティ⁉️

 

これは税務スタッフ全員の退職金でも足りない。

 

そんなゾーッとするお話でした。

 

(怖っ❗️)

 

※ 現在は、税制改正により、条件付きではありますが、このようなケースの救済措置ができています。

 

20.完全支配関係の寄附金⭐️⭐️⭐️

くらくらするほど眩しい一日でした。

f:id:rarara0001:20180804101957j:plain

今日の調査立会は、新興のハウスメーカーです。

お値段が少し高いので、ちょっとリッチなお客さんが中心です。

シャープな外観に大きな窓、デザインが売りだけど、この層を微妙にクスぐる手法が巧みですね。

たとえば、完成見学会は紹介客のみに限定したりしてね。

 

ショールームの家具をカンディハウスで揃えるところも、いいセンいってるなーと思いますね。

少し高いけど、手が出ないわけではない。

そのセンスが、この客層に受けるんだろうなー。

 

社員はみんな、接客業のような感じのひとばかりだし、ガテン系のようなひといないもの。

 

調査官が(来た!)

 

「おはようございます。

今日はよろしくお願いします。」

 

特官チームの4人です。

研修中の新人もいるそうだけど、ちょっと多くない?

経理の人も戸惑ってる。何かあったのかと不安そう。

 

「人数が多いので、効率よく調査を行なって、早く終わりたいと考えています。」

特官も気を使ってくれてるんですね。

 

最近、新人が多いと聞いてるけど、同行研修も大変だよね。

・・・・・

調査開始   

f:id:rarara0001:20180601132837j:plain

調査終了

・・・・・

くらら先生、事務所に戻る。

 

「所長、すみません。

非違の指摘を受けました。」

 

「どういう内容?」

 

「寄附金の否認です。

 

調査官の指摘はこうです。

『  当社が支払っている、関係法人であるB社の事務所家賃は、当社が負担すべき費用ではないので、B社への寄附金となる。

当社とB社は、完全支配関係がある法人なので、その全額が損金不算入となる。

 

B社は立ち上げたばかりの法人なので、当社が資金面を含めて支援していたのは事実です。

 

適切な税務処理の指導ができていませんでした。

私のミスです。」

f:id:rarara0001:20190616191050j:image

「他の法人の費用を負担していたとすれば、特別な理由がない限り、寄附金と認定されてもやむを得ません。

100%グループ内の寄附金については、特別な取扱いもありますね。

グループの出資関係図を見せて下さい。」

 

・・・数分後

f:id:rarara0001:20180806211653j:plain

「当社とB社は、オーナー個人が100%の株式を所有しているんだね。

ということは、個人による完全支配関係なので、寄附金についてはグループ法人税制の適用はないね。

グループ法人税制が適用になるのは、法人による完全支配関係がある場合だけなんだ。

つまりは、全額損金不算入ではなく、通常の損金算入限度額の計算を行うことになるんだよ。

所得が大きいので、限度額計算しても超過額はでないから、増差はないね。

 

調査官、間違ってるね。」

 

「あれま⁉️