税理士くららの『あれま⁉️』日誌

プロ仕様の税金物語。税理士くららのファンタジーワールドへようこそ。 税務のプロも悩むニッチな事例を集めた実務に役立つショートストーリーです。

★新人税理士が税務調査に立会います★

3.調査官が機械の耐用年数違うって言う

「今日来る調査官、女性だって?」

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「どんな人?」

「女性の調査官って、多いの?」

 

朝から社長、ハイテンションです。

しかも、少しお酒くさい。

だいじょーぶかな。

 

調査官が(来た!)

 

「おはようございます。

今日はよろしくお願いします」

 

抜け感のある引き算メイクで・・・凛としている人。

走るのが得意そう。

さらっと市民レースに出て、帰り際、女子の年代別3位に自分が入ってるのに気づく。

そういう感じの人。

 

ほー。

私がチョット苦手な馬力型社長との会話も弾んでるじゃない。

結構やり手かな。

・・・・・

調査開始   

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調査終了

・・・・・

くらら先生、事務所に戻る。

 

「所長、すみません。

非違の指摘を受けました」

「どういう内容?」

 

「去年買ったタイヤショベルの耐用年数、違ってました。

車両だと思っていましたが、機械装置の12年が正当と言われました。

私のミスです」

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「そう。確かにタイヤショベルは機械装置に該当するね。

で、12年の根拠は?」

 

「道路貨物運送業用の12年です」

 

「この会社は観光バス事業だったね。

・・・・となるとそれは違うね。

 

『道路旅客運送業』に分類されるね。

『道路貨物運送業』ではないね。

 

耐用年数表 別表2は、

日本産業分類の中分類で定められているけど、

道路旅客運送業は規定されていない。

だから、『その他の』年数を適用するんだね。

8年が正解だよ」

 「・・・・」

 「調査官、間違ってるね」

 

「あれま⁉️

 

  

★当サイトのストーリーは、架空の題材によるフィクションです★